求道館東京支部 澤田道場館長澤田です。
去る1月25日、26日に東京支部において宗家セミナーが開催されました。
前回の開催は平成30年11月でしたので、約7年ぶりの開催となります。
東京支部4道場から、二日間で延べ55名の門下生が参加しました。
門下生はレベルも年齢層も幅広く、改めて東京で少林寺流が根付いていることを感じます。
セミナーでの稽古時間は2日間で7時間半とわずかな時間でしたが、宗家の熱意と門下生の熱意が非常に高く、とても有意義な時間となりました。
○1日目(1月25日)
初日の稽古が始まる前、
宗家より
「特別な事をやろうとは思っていません。普段沖縄で指導している事をそのままやります」
と門下生へメッセージをいただき、すぐに定位置鍛錬稽古、わずかな休憩を挟んで移動稽古が始まります。
塚本支部長の号令が響く中、宗家は会場内を回り門下生へ個別指導を、東京支部の館長はアシストに回り、指導の補助を行いました。

今回のセミナーで印象的だったのは、門下生の誰か一人に宗家の指導・アドバイスが入ると、自然とその周囲に輪が出来るシーンが非常に多かったところ。
参加した皆が、技の持つ意味や力の入れ方(抜き方)、どこに意識をして技を出すかなど、
宗家の動きやどんな些細な“ドバイスも見逃すまい、聞き逃すまいとしていました。
実際に宗家も「他の人がどこを注意されているか、見えなくても聞いていてください」と。



初日の前半は全員でアーナンクー、セーサン、ワンシューの型稽古を。
後半は3つのグループに分かれて各館長がリーダーとなって型稽古を行い、
各グループを宗家が回って指導する形を取りました。
この時間、門下生にとっては空手の稽古、各館長にとっては稽古指導やそのポイントを宗家のそれから確認する稽古であったかと思います。
徹底した型の反復練習。
鍛錬法としての型稽古。
宗家の指導を初めて受けた門下生は、普段言葉で聞いてたこれらの言葉の意味を身体で理解出来たことでしょう。
そして、稽古内容は普段沖縄で行っているそのままのもの。
私にとってはいつも沖縄で宗家から受けている稽古指導と何ら変わりはありませんが、初めて参加した門下生は、沖縄の風や言葉や文字では表せない空気を感じていただけたのではないでしょうか。
「畳1枚あれば稽古が出来ます。毎日練習していれば身体が動くようになりますよ」
摺り足の稽古方法をご指導いただいたその時に出た宗家の言葉。
「無駄な動きをしないように。その間に相手にやられてしまう」
今回のセミナーの中で何度も出てきた、実際の技の動きを伴った宗家の言葉の数々。
自分自身は、型の稽古では1度として満足出来たことがありません。もっと出来るはずだと思っています。さらなる高みを目指して一層稽古に励みたいと思います。
そういえば締めの100本突きを行いませんでしたね。
次回のセミナーではぜひ行いたいと思います。

5時間の稽古のあとは、場所を移して懇親会!
東京支部の門下生が代わる代わる宗家の席を訪れ、色々な話をしていました。
待ち構えていたわけではありませんが、皆宗家と話したくてウズウズしている様子。
一体どんな話をしていたのでしょうか・・。
東京支部の門下生同士も、普段会えない道友と親交を深め、
空手談議(?)で大いに盛り上がるセミナー1日目の夜は更けていきました。